スマホで行う不動産投資
スマホで行う不動産投資は主にソーシャルレンディングと物件取得サポート、J-REITなどの投資商品による3種類があります。
特に人気が高いのは1万円からの少額運用ができるソーシャルレンディングです。その他、物件取得サポートは土地探し・アパート建設・賃貸管理までできるサービスや、一口大家など少額で中長期運用できる商品が人気を高めています。
各投資法・サービスの特徴・メリット・デメリットをまとめました。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは個人投資家が匿名組合になってファンドへ投資するサービスで、貸付型クラウドファンディングと呼ばれることもあります。
お金の流れを簡単にまとめると、ソーシャルレンディング事業者を通じて個人投資家が不動産開発業者へお金を貸して借り手の名義で物件を取得します。
そして、借り手の不動産事業者は銀行からの融資や物件の転売をすることで、分配金という名目で利息を上乗せして投資家へ返済する仕組みです。
大半のファンドは運用期間が数ヶ月程度ですが、担保評価がしっかりしているため、元本割れを起こすリスクが極めて低いことで人気を集めています。
平均利回りは2~6%程度。個人で物件を取得する不動産投資より低利回りですが、空室リスクや物件内覧・契約などの手間がなく、アプリもしくはWEB上で完結できる手軽さが魅力です。
低リスクで着実に資産を増やせることから、人気サービスでは先着順の早期完売や倍率10%前後の抽選になる点がデメリットになります。
希望しても投資できないケースがあるため計画的な資産形成には弱いですが、数万円程度の過剰資産がある方は気軽に堅実な不動産投資をできますよ!
主なサービス
平均利回り | 3~5% |
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内容 | ブリッジ・シー・エステートへのマスターリース契約 |
人気度 | 全て100%の満額成立を達成、抽選倍率4~8% |
平均利回り | 4~8% |
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内容 | 優先出資/劣後出資(評価額に対する損失30%まで運営会社が負担) |
人気度 | 抽選倍率5~10倍以上、2~5ヶ月の短期案件中心 |
平均利回り | 3.5~10% |
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内容 | 取得した不動産を再生する、一部海外不動産にも対応 |
人気度 | 全て100%満額成立、比較的競争倍率は低いが最低5万円が必要 |
平均利回り | 2.5~3.0% |
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内容 | CREグループ(東証一部上場企業)へのマスターリース契約、物流不動産の物件取得に特化 |
人気度 | 全ファンド即完売 |
平均利回り | 2~6% |
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内容 | 東京都内を中心に信頼性の高い案件のみ |
人気度 | 全ファンド即完売、業界屈指の実績を持つ老舗 |
平均利回り | 6~13% |
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内容 | 担保不動産を東急リバブルが評価 |
人気度 | 成長率業界No1、直近は満額成立を連発 |
多様化した不動産投資サービス
ここで紹介するものはスマホで完結せず、実際に業者と会うことや物件の内覧、売主と同席による契約手続きが必要になる一般的な不動産投資です。
従来から物件情報サイトで取得する物件情報を探す方法が普及していましたが、昨今は一歩進んだサービスや新しい形態の不動産投資サービスが増えています。
多様化した不動産投資の中でも、スマホの普及で注目度が高まったサービスをまとめました。
TATERU
土地探しからデザインアパートの建築、賃貸管理までアプリ上で完結できます。
WEBやメールを活用した相談サービスは多数ありますが、TATERUの凄いところは仲介業者の入らない一時流通の土地情報が頻繁に掲載されていることです。
一口不動産
1つの不動産を小口化して手軽に購入できるサービスで、ソーシャルレンディングとは違って5年ほどにわたって賃料収入で利益を得る仕組みです。
一口50万円前後が主流で、悪質業者が多いことが問題視された歴史があります。
また、一口不動産はネット完結ではなく運営会社の拠点で行われる説明会やセミナーへの参加が必須です。
優良業者も存在しますので、5年前後の時間軸で投資をしたい方は検討してみてください。
利回りは3~5%で、空室リスクに関係なく家賃収入が保証されるマスターリース契約が主流です。
楽待
投資用物件に特化した不動産情報サイト。アプリ版の使い勝手が良く、地域別の利回り相場情報など不動産投資する際に気になる情報が盛り沢山です。
物件情報数は業界トップレベルですので、スマホから投資用物件を探している方は是非活用してください。
J-REIT
J-REIT(Jリート)は上場されている不動産投資信託で、投資信託を通じてプロが厳選した物件に投資します。
株式や投資信託との違いや、J-REITならではの特徴は以下の通りです。
- 平均利回りは3~10%
- 平均最低購入代金は10~50万円前後
- プロが厳選した物件へ分散投資されている
- 上場しているので株などと同様にネット上で簡単に売買できる
- 一部で海外不動産への外貨建て運用をしている(為替リスク有り・一部で為替ヘッジ対応)
不動産投資との違いは上場投資信託になるため、地価価格とは違って経済情勢に応じた価格変動が激しいことです。
将来性が低いと判断されると直近の収益性以上に値下がりするので注意しましょう。
分配金を目的にした中長期運用を行い、価格が上昇した場合は状況に応じて売却する投資手法が定番です。
複数のJ-REITが上場しているので、将来性が明らかに低いと判断した際は損切りして、他へ乗り換えることを検討する必要があります。
現物株の配当を活用した中長期投資に近い特性があり、企業ではなくプロ集団が厳選して取得した不動産によって運用するのがJ-REITの特徴。利益は一定の信託報酬を差し引かれて投資家へ分配されます。