プログラマー
プログラマーとはソフトウェア開発者とも言われ、主にアプリやソフト、HPなどを製作します。
複数のプログラミング言語がありますが、手軽に高品質のプログラミングができるツールが充実しているので、学校へ通わずに独学でスキルを身につけることができます。
企業に勤務してさらにスキルを成熟させてからフリーランスで独立する人も増えている業種です。
プログラマーはIT系に分類され、時代をリードする業種から稼ぎやすい仕事のイメージを持っている方が多いです。
しかし、人の手によるプログラミングはツールの進化やオフショアの普及によって厳しい環境に変化しています。
オフショアとAIが日本人の仕事を奪う
オフショアは東南アジアを中心に人件費の安い地域にプログラミングなどの仕事を委託・移管するものです。
クラウドソーシングで個人が自宅からパソコン一つ行う仕事が増えるのと同じ仕組みで、発展途上国へ仕事を発注する需要が拡大しています。
コストで見たら物価の安い発展途上国に対抗するのが難しく、簡易的な作業はオフショアによって今後もどんどん仕事が奪われていく見込みです。
また、人の手による開発やアップデートの作業は、AI(人工知能)の進化によって今後少なくなっていく可能性があります。
つまり、プログラマーは成長するIT業界の中でも安泰なポジションではありません。
今後も進化していく新時代を生き抜くためには、オフショアやAIに負けない日本人ならではの感性を活かす必要があります。
クライアントが言われた通りの作業だけを行うプログラミングの仕事では、食べていくのがどんどん難しくなります。
普段から消費者や企業を比較する立場の人間だからできる魅力的な構成やデザインにするなど、センスが良いプログラマー、もしくは最新のAIを開発するなど業界の第一線で活躍することが成功するための道です。
プログラミング教室が増えて簡単なゲーム作りを体験できるなど、勉強や趣味を通じてプログラマーになろうとする人が増えていますが、環境が悪化している業界事情を理解した上で目指してください。
実際の所、プログラマーはパソコン操作が好きな人が多いものの、業務内容は大変でストレスを抱えながら仕事をしている人が多いです。
流行しているビジネスモデルでも、全てが安泰で将来性が明るいワケではないことを覚えておきましょう。
独立しやすい環境に変化している
プログラマーやエンジニアはスキルさえあれば独立するのが比較的簡単です。
しかし、フリーのプログラマーは未払いのトラブルリスクが多い課題がありました。
最近ではクラウドソーシングをはじめ、売り手を保護するシステムが整ったマッチングサービスが普及しているので、支払いを巡るトラブルは少なくなっています。
安さを重視した仕事も多いですが、腕が良ければ個人に依頼しようと考える企業も増えていますし、当面は日本人プログラマーへの需要もたくさん残っています。
「稼げそうだから」といった理由ではなく、「プログラミングが好きだから」といった理由で目指すことをおすすめする職業です。